ドールマスターを知っていますか?

藤岡建機作品集 DOLLMASTER -蒼穹の翼- (ビームコミックス)

藤岡建機作品集 DOLLMASTER -蒼穹の翼- (ビームコミックス)

 
先日本屋で見つけました。物凄く懐かしくなって速攻買いました。
僕とドールマスターの出会いはこんな感じです。ポワンポワンポワン。
思い出すのは、かぐわしき○学生時代。
当時、もちろんエヴァンゲリオンで必然的にアニメに出戻った僕はニュータイプなんぞを買うようになっていました。
そして、ファンタジー大好きだった僕は、ニュータイプの最後の方のページにあるプロの絵師さん達の絵描き講座で、ひとりの絵師に魅了されたのです。
それが、藤岡建機さんだと思ったでしょ?違うんです。
それは田中久仁彦さんとゆうお方です。圧倒的な画力で生き生きと描かれる彼のアクリルガッシュイラスト*1に、背中に電撃が走るくらいに魅了されましたが、どうも、少し前、TRPGとかが全盛期の頃に大活躍*2だったみたいで、なかなか田中久仁彦さんの作品にリアルタイムでめぐり合うことが出来ませんでした。後に、これは単に情報収集不足だとわかりますけども。
確か、ファム&イーリーは取り寄せて買ったと思います。デラックス版と通常版二冊。
書店に立ち寄る際には隅から隅まで田中久仁彦の5文字を探してました。すると、
RPGマガジンとゆう雑誌の、確か、ガンダムRPGが表紙の号に、田中久仁彦の文字が!なんとファム&イーリーの続きが連載されているじゃないですか!おお!と。
実は、恥ずかしながら当時はまだおこちゃまだったので、もうファム&イーリーは一巻で打ち切られたんじゃないの?くらい勘違いしてまして。
スゲー嬉しくなって買って帰ったそのRPGマガジンは今でも家にあります。
で、問題はここからなんですけど、田中久仁彦さんは仕事が遅いのか、滅多に掲載されない!とゆうかその号以来、その続きは見かけてないんじゃないだろうかと思います。
なので、仕方なく同時掲載されていたマンガだけをずーっと読む羽目になったんですが、それがこのドールマスターですね(なんか失礼)。
「ついで」みたいな書き方しましたが、僕はひと目見て、ハイテクではなくて、重機の延長みたいなガンドールの格好良さに惚れ込んでしまいました。
主役機SSのフロントのデザインなんか最高に格好良いです。設定も、汎用性を犠牲にし、火力優先の時代的な傾向からはずれた、汎用型で器用なSSが強い*3!てな感じでパトレイバー的な。あと、サンセットスパロウとか、ハイウェイスターとかのネーミングセンスも非常に格好良いとゆう。
もうね、アウトロースターやボウケンダンプやグランドライナー*4なんかにやられている人*5たちは、根底に絶対ドールマスターの血が流れているとゆう、て言うか、当時まだお子様だった俺なんか半分は空力製機で作られてると言っても過言ではありません。
おそらく、パイレーツオブカリビアンでデップの役名「ジャック・スパロウ」に燃えたのも、体内に眠りしサンセットスパロウの記憶が活性化されたためだと推測されます。
とにかく、しっかりとパースついてナナメになっってるアーム部品なんかに激燃えますドールマスター。すごい格好良い。しかもあれですよ、最新式の軍の機体とは違い、町工場の伝統的、職人的技術により作られた主役機ですよ?そのおかげで高い強度と精度を誇り、生物に近い非常にデリケートな作業も可能なんですよ?両手両足で天井に機体を固定して、どうするかって言ったらサブアームですよ? 
もう最高でしょ。だからアニメ化してくれよ。
と、まあ、このような記憶も今ではすっかり忘却の彼方で、藤岡建機さんがガンダムとかの第一線で頑張っておられるなんてことビタイチチェックせずに現在までのうのうと生きてきた俺でしたが、書店でこのドールマスターが単行本になっているのを発見して一気にあの頃のかぐわしい記憶も蘇り、びっくりするやら恥ずかしいやら嬉しいやらでした。
そして、帯を見て、あれから10年も経ってしまったんだなということを認識させられ、なんだか今、切ない気持ちでいっぱいです。

*1:特に女の子が生き生きしている。そして背景が超すごい

*2:超絶田舎なので時期にずれがあるかも?

*3:強くは無いのか?

*4:ジャンピングフラッシュは似ているけど別物

*5:ほぼ特定ですいません