純喫茶scusi マイナスイオンプラグの宣伝か!!!11

これはかなりマジな話なんですけど、先日『スクージ』の火災報知器が、けたたましく鳴り響きました。
うちのビルは結構年代物だから、こういった誤作動はたまにある。店長も常連客もすっかり慣れきったもので、動揺の色など微塵もみられない。その光景を見るたびに、日本人の危機管理能力とゆう言葉が脳裏をよぎる。よぎるだけだが。
普通なら1、2分で警報機は止まる(管理人さんが確認の後止める)のだが、今回はなぜか止まらない。5分ほどなり続けている。
さすがに客達も不安げな表情で立ち上がる。僕達店員もどう説明したら良いものやら困り果てる。
その刹那、突然見たことも無い現象がスクージの店内で起こり始めた。
キッチンとホールを仕切るカウンタースペースの天井付近から、水が!!
ツツーッと来て、あ!と思った数瞬後にはもうジャーッと。
しまいには調理場の天井に備え付けられた蛍光灯の隙間とゆう隙間から雨漏りのような状態に。さらにはキッチンに隣接した客席の天井からも水、水、水。
流石に驚く客と僕達。
中には、
「もしかしてこの建物火事になって、今消防車が水をかけてるんじゃないの!?」とわめきだす客も。
でも、安心してくださいお客様。先ほど慌てて飛び込んできたビルのオーナーと管理人の話によりますと、原因は火事ではありません。水漏れです。
そうなのだ*1、なんと原因は上の二階の店舗からの水漏れだったのです。それにしてもすごい水量です。最初に漏れ出したカウンター天井なんて、もはや、滝のよう。
ほら、よく、流行最先端*2のハイセンス*3なバーなんかに行くと、壁がガラス張りで中に水が流れてるじゃないですか、あれを無理矢理やってみましたって感じ。場末の喫茶店が一瞬ですげえオシャレに大変身。
なんて言ってる場合じゃ無い。すぐさま落下地点にバケツを配置しまくり、お客さんに帰っていただき、危ないかもしれないので店内の電気を一旦全部切ることに。
お客のなかには、
「金取るのかよ!?」
とおっしゃってお金を払ってくれない人もいました。まあ、仕方ないですよね。
そんで、これがすごい怖かったんだけど、店長が電気切るために、ブレーカーのすえつけられている壁の扉をひらいてみたら、なんと、そこにも水が流れてて、うわ超危ない!
って僕達は止めたんだけど、店長何食わぬ顔でブレーカー触りました。自分の強運を信じきっていないとできないです、あれは。三代鬼徹を自分の腕の上に放り投げるようなものです。店長実は『ジャンケン小僧*4』じゃねーの?みたいな。
店長はそういうところがあって、今まで二回車大破させてるのに無傷だったりと、数々の強運伝説を引っさげているのだが、まあ今はその話はどうでもいい。
そんで、二階の店舗の水漏れの原因ですけど、なんでも、トイレの水を出すレバーが古くて腐っていて根元からポッキリ折れちゃったらしいんです。そこから水がドバーッと。二回はスネまで浸かったって言うから、なるほどこのハンパ無い水漏れもわかる。
面白いのが、運悪くそのレバー折っちゃった人が、おそらくパニックに陥ったんでしょう。発見されるまで一生懸命、自分の体で水をせき止めてたらしい。責任感じたんだろうけど、超焼け石に水です。すぐに知らせればいいのに。きっとウンコ流せてなくて恥ずかしかったってのもあるに違いない。ウンコは完全な憶測ですけど。
ともかく、そんなわけで『スクージ』の店内にはオシャレな滝が出来上がり、この時はじめて僕は、あのマイナスイオンプラグのCMの
「見て〜。滝、作ってみたの〜」
って言われる夫の気持ちを理解したとゆう。
掃除超大変でしたよ?

*1:関係無いけど、この「そうなのだ」の表現はフォーチュンクエストからインスパイア

*2:死語

*3:死語

*4:ジョジョ第四部の