エピローグ 今までありがとうございました。

しばらく病院の前で呆然と立ち尽くす。状況がイマイチ飲み込めない。聞いた?風邪だって。肺ガン、風邪なんだって。

もう、ビックリですよね。僕が一番ビックリしてます。本当に僕は『死』を覚悟してたんですから。真面目な本当の話ですよ??本当に死ぬと思って、心底ビビリきって散々色々考えたんですよ僕は。死に場所とか。それなのに薬も出ないんです。
ああ、骨折の坊や、気胸のお嬢さん、羨ましいとか思ってごめんなさい。僕のほうが全然羨ましいよね。だって健康だもの。でも健康だなんて本当に知らなかったんだ。許してください。実は、病院にバカやりに来てただけなんだってさ僕は。いい迷惑だし、自分自身超恥ずかしいです。ご迷惑をおかけした皆さん、ほんとに申し訳ありませんでした。まったくお騒がせしました。
でも、
本当に本当に本当に本当に本当に嬉しかったです、健康で。ヒャッホー健康だー。健康って素晴らしい。

とりあえず家に帰った僕は、死んでる間に散々汚した部屋を、これでもかって言うほど掃除した。ピカピカにした。そんでやっと生き返ったのです。でもなぜか、相変らずオリラジでは笑えません。

人間の身体は不思議なもので、なんとも無いと言われて以来、全然ラムネも痛くありません。ラムネ??いや、あれは誰がどう見ても血管でしょ。


追伸
このような駄文極まりない超絶長文に、最後までお付き合いいただき誠に、誠にありがとうございました。全部読んでくれた貴方は超絶良い人です。いっくらニートでも暇人でも、これ全部は読めません。僕なら絶対に読まないと断言できます。是非その事を誇りに思ってください。お前すげー。
全体的にふざけた文章に映るかもしれませんが、この時の僕は大真面目でした。そこだけは分かってください。
そしてこれに愛想をつかせずに、またお付き合いいただければ幸いでございます。
最後になりますが、心配してくださった皆さん、本当にありがとうございました。そしてお騒がせして申し訳ありませんでした。
おかげさまで僕はこの通り元気です。なんならスクワットでもしましょうか?


(追記)
こういう話を僕よりちょっと年上の人達に話すと必ず「セカンドオピニオン」って言う。
僕は、「ああ、皆、その言葉使いたいんだな」と思う。知り合いの調理師の人達が皆、「アニキ」って言葉を使いたいのと同じように。