葉山、ワンダフォープレイス。

こんばんわ。
今週の響鬼の、威吹鬼の「邪魔だ、消えろ!」は格好良かったですねー。
僕も、あれから、この台詞を言うタイミングを毎日探してるんだけど、なかなか普通に生きてて、そんな、自分の邪魔なもので、そんだけおおきく出ても大丈夫なものって無いもんで。キメるべきところを見つけれずにいます。
ちなみに、あきら(秋山奈々)が太ももに針刺されて、起き上がるとき、ぺろりとペコちゃんばりに舌なめずりしてるのが面白かったですね。面白可愛いですね。

まったく関係ないけど、葉山という町があります。クレイジーケンバンドの「葉山ツイスト」でもお馴染みの、葉山です。御用邸でもおなじみですね。

事務所の同期の人で、そこに別荘を持っている人がいまして、まったく持つべきものは金持ちの友達と言うわけではないですけれども、葉山によく、招待してもらってるんです。
最盛期は一月に一回は行ってました、すいません。
葉山はいい所です。とてもとても素敵なところです。この世の中で素敵なものなんてそうそうないですが、葉山は素敵なところです。セレブと、地元のヤンキーしかいないなんてことはありません。なぜか、葉山を走ってる車は、異常に黄色い車が多いと思うのは多分気のせいでしょう。ちなみに黄色はセレブカラーです。嘘です。
葉山はすごいです。なにがすごいって、逗子駅から葉山町行きのバスに乗るとわかりますが、道が異常に狭いです。車がすれ違えないところもたくさんあって、一歩間違えれば事故、バスの運転手さんのドライビングテクに感涙ものです。
葉山はすごいです。何がすごいって、森戸神社のちかくにあるデニーズがすごいです。デニーズのくせに海に面したオープンテラス、しかも、デニーズなのに松明が燈っているという南国っぷりなんです。メニューは普通です。
葉山は、神奈川県なのに、みんなして南国ムードを盛り上げようと頑張ってくれているのです。毎日、海や、夕日の表情が違って、行く度に感動します。山育ちの僕に、葉山は、ボディーボードや、ビーチコーミングシュノーケリングといった海文化を教えてくれました。海って素晴らしい。先日も、磯で転んで熊手(岩にびっしりついてる尖った貝)でざっくり手のひらを切ってすげー血でたけど、泣きながら安全ピンで傷口開いて、細かい貝の破片を取り出す、自分手術しなくちゃいけなかったけど、そんなもん、海に入って波に乗ってればなぜか治ってしまいます。海って素晴らしい。
海では奇跡にも出会うことができます。
あれは、海の家も解体作業に入っていた頃でしょうか、あたりが暗くなってきたことにも構わずに、クラゲを必死に避けつつ、夏が終わるのを認めない!とばかりにボディーボードしてた僕たち。もう、いよいよ暗くなって、あたりには、ギャルも、やけにでかい犬を散歩してるセレブたちもいなくなった頃、ようやく僕たちは海から上がりました。そして、夏が終わる悔しさを込め、後輩を波に突き落としたとき、なんと、後輩の体が青い光に包まれたのです!
最初は後輩の発するオーラなのではないかと思いましたが、見ると、波打ち際が、ブワワーっと一斉に青く光るではありませんか!そう、それはなんと「夜光虫」だったのです。一年のうち、一日か二日、とても限られた期間と、気候条件が合わさって生まれた奇跡の光景。
波が崩れるのにあわせて一斉に青く光る海はとても幻想的で、まるで海が「夏は終わらないぜ」、「もちろんお前達も終わってないぜ」と言っているかのよう。とても感動しました。
感動のあまり、僕は海に飛び込んだ。
体の動きに合わせて青い光が輝く。「これすげー!おもしれー!」
腕を、「いーとーまきまき」の要領でぐるぐるすると、まるで、ハンター×ハンターの「凝」で、手にオーラを集中させたかのよう。ぐるぐるぐるぐる!
調子に乗ってぐるぐるしてたら、なんかクラゲをぐるぐる巻き込んじゃったみたいで、両手がびっしり刺されて一週間ほど、痒みと痛みにのたうち回った僕です。巻き込んだ瞬間に気づいて逃げてればまだ良かったけど、どうやらクラゲを数十秒ぐるぐるしてたから、ひどいもんでした。これも奇跡の代償か。

葉山はセレブタウンです。お店の物価はとっても高い。何でも高い。
せっかく葉山に来てるんだから魚が食いたいと思って魚料理屋さんに入ったら、
「うちに来るなら一万円持っておいで」と言われました。
葉山はセレブタウンなのです。
しかし、僕たちは素晴らしい魚料理屋さんに出会ってしまいました。森戸神社の近くにある「魚佐」です。値段はまあ、少々高めなのですが、セレブタウン葉山においては、非常にリーズナブル。しかし、このお店のすごいところは値段じゃありません。
焼き魚定食、この、魚佐の焼き魚定食が、本当に本当に美味しい!!奇跡です。これは奇跡ですっていう味なのです。旨い!美味い!甘い!うまいと変換して甘いと出ましたが、僕の後輩が、うまみっていうのは、甘みなんですよ、先輩!と言ってたし、間違いじゃないんだろう。そう、とにかく、本当に美味しいんです。あまりの旨さにたちまちファンになってしまった僕たちは、葉山に行く度に「魚佐」に通うことになるのです。
そして、あまりの旨さに「魚佐」を神格化してしまった僕たちは、「魚佐参り」に代表される「魚佐語録」を作り上げてしまいました。
そのいくつかをここに紹介します。
「魚佐参り」→魚佐にいくこと:省略形「魚参り」
「魚佐ミス」→葉山バケーションに浮かれて、飲み食いしすぎて、いざ魚佐というときに腹の減りが微妙な状態になってしまうこと。ちなみにこういうときは、「魚佐に失礼」だから、魚佐に行くのをやめる。:⇔対義語「魚佐断食」
「魚佐貯金」→日常生活から、魚佐の出費を考えて節約、貯金すること。
「思い出し旨い」→あまりに旨い魚佐の焼き魚の味が舌に焼きついて、松屋豚丼を食っていても、魚佐の味がして、豚丼ですら旨い状態。
もう、僕なんか、たまに違うメンツが混じって魚佐に行ったとき、そいつが「俺、焼き魚嫌いなんだよね」とか言って刺身を食うのすら、すごく腹が立ちます。
お正月の二日に魚佐が開いていてくれて、いつものように「魚佐参り」したとき、粗品と書かれたタオルをお正月限定で配ってくれて、僕たちは
「これに魚佐って書いてあったらすごい!プレミアものだ!」と期待したんだけど、開けたら、鳥の絵しか描いてなくて、ちょっとがっかりしました。だって、魚佐が配達に使ってる魚を入れる箱、魚佐って書いてあるその箱すら欲しいほど、僕たちは魚佐のファンなのです。
と、まあ、そんな感じで、魚佐はとても美味しいお店なので、是非葉山に行ったら、立ち寄ってください。

今調べたらHAYAMAOnlineに「魚佐」載ってました。ここです。
http://www2.zennet.co.jp/hayamaonline/hayama/hayama_map/h13.html

夏が楽しみなのです。