サマータイムブルー。

Summertime Blueは、『殿堂入り』長澤まさみちゃんの写真集の名前だろうが、こんにちはflambergeです。

今日はもちろん事務所はお休みです。

最近、いくつかの悲しいニュアンスの出来事を経験しました。
まずある日、事務所の、僕が世話している野ばらの葉の何枚かに『天敵』毛虫のちっちゃいのが取り付いたかと思うと、野ばらはあれよあれよと、おそらく24時間で枯れました。決死の治療の甲斐はなく、花の命は儚いのだな。

その後、事務所の食べ物が底をついたので、所長の命により「お肉をより安く買おう(事務所は火の車)」と川越街道のドンキホーテ(はなまさ)にバイクで向かった僕でしたが、ドンキホーテの案内看板に騙され(見間違え)Uターン禁止箇所をかなりUターンしたところ、前方に忍のように隠れていたお巡りさん達と運命のように遭遇。
古い友人同士の再会に見えるわけはなく、第一声「これでゴールド免許取れなくなるってわけじゃないからー。」に、はて意味がわからんと首を傾げる僕の手に、無慈悲に無感動に手渡される5000円と嫌にクッキリ明記された紙。
ま要するに、一キロ500円の冷凍豚肉を5500円で購入したわけなんですねー。
ううん、確かに僕が悪いです。こういう世界で生きている、頑張ればきっとうんたらかんたらネコソギラジカル
西尾維新戯言シリーズ、面白くってねー。新本格魔法少女りすかとか、他にもいろいろ読んだけどやっぱ戯言が一番面白くってねー。takeさんのイラスト(特に人類最強の請負人のデザインが好き。あのキャラの魅力にはtakeさんの力が大きく貢献してると思う)下巻出るまで禁止されてたけどついネコソギラジカル買っちゃったんですよ所長ー。

今日、所長から量子力学すげーっていう話を聞いた。この世界のすべては確率的に存在しているとか、二重スリット実験だとか、シュレディンガーの猫とか、脳が、単なる機械にすぎないだとか。
「哲学的な何か、あと科学とか」というHPのはなしだ。うん、量子力学まじすげー。

http://www.h5.dion.ne.jp/~terun/

非常に興味深い!!ので是非覗いてみてほしいけど、
心や、考えることも単なる電気信号で、脳はあくまでただ機械であり、5分後10分後に僕が何をするかは決定されていて、人間に自由意志が無いなんて…のは、とても悲しい話で。
僕が唯一信じ、それを生き行動する原動力としている、今、この瞬間に感じている、この、感動や、悲しみや、楽しさや、懐かしさなんていう「感情」。
これが、単なる機械の単なる電気信号だなんて!!!…まあそれならそれでそういうことで別に構わないよねよく考えてみたら。別にそれをしっかり認識した上で、僕は大いに感動するだけの話だし。あー良かった良かった。
つーわけで、上のHPマジ見てほしいデス。

そこでサマータイムブルーに戻って、
去年の六月、僕の大学時代の友人「セーデン君」からひっさびさに電話があって。というのも
僕とセーデンは入学して一番に友達になった仲で、その後に友達になった「サン君」とか、親しい友人何人かでサークルを作って仲良くつるんでたんだけど、3年から僕は光画部ならぬ写真のサークルに入ってそっちがメインになっちゃったから、セーデン達のサークルとは疎遠になったわけです。
久々に電話してきてくれやがったと思ったら、
「サンが死んだわ」
え?冗談でしょセーデン趣味悪いよ、いやいやわかるってドッキリでしょ馬鹿にスンナよ。
「…」
それはどうやら本当だった。
サン君は神奈川の養護施設で働いてたけどある日大型車と交通事故で逝っちゃったらしい。
最近まですごく仲良かった友達が死んだのは初めてのことだったけど、まあしょうがない。
僕は未だ墓参りに行ってない(だって、サンの時間はもう止まってるんだからいつ行ったって同じだろ?)が、後日セーデンと飲み明かし歌うたいのバラッド(サンの持ち歌)でサンを追悼した。
今年。
サンの一周忌に、サークルの連中は墓参りに行ったらしく、僕がサークルを作り、初めて勧誘した一学年下の女の子「ナマウマちゃん」から、その旨のメールが来た。
ナマウマは僕をとても慕ってくれてるらしく(ありがたいが理解不能)メールも頻繁にしていた仙台出身の女の子で、今度遊びましょうと半社交辞令的なことも書いてあった。
それもいいかも楽しみかも。
んで、サンの墓参りも終わり一週間ほどしてセーデンから一年ぶりに電話。
久々に電話してきてくれやがったと思ったら、
「ナマウマが死んだわ」
え??さすがに今度は冗談でしょセーデン相変わらず趣味悪いよ、いやいや、そんなこと前も言ってたじゃんわかってるって今度こそドッキリでしょ馬鹿にスンナよ馬鹿。
また、本当だった。
また六月、また神奈川で。今度は突然死。
ていうか突然死ってなに?たまには冗談も織り交ぜろよお前電話してくんの毎回死亡報告。
今度仙台に墓参りに行く。RSRFesが絶望的になるけどものには優先順位がある。今回のはさすがに優先だ。
はっきり言ってしまえば、一年ごと六月に神奈川でサークルの面子が死ぬ偶然はどうでもよくって。この世界のすべては確率的に存在していて脳は機械だし行動は決まっているからってわけではないけれど。
さんなサマータイムブルーなんだけど、先述の二重スリット実験や、シュレディンガーの猫によれば(詳しくはHPを参照)、
「観測される前の、物事は、ホントウに決まっていない。物事は、観測されて初めて決定される。観測される前の物事はこうかも、ああかも、という『可能性』として多重に存在している」
ということが科学的に実証されたわけらしい。
つまり、ここで大事なのは、例えば、このドアの向こうは台所っていうけど、実際にドアを開けて見てみるまでは台所かどうかは確率の問題で、台所じゃない現実も実際に存在するってこと。
僕はかなり拡大解釈をしているかもしれないというこの文章の正否はおいといてさ、
するってーと、
僕は、サンや、ナマウマの死んだという事実を確認していない今現在において、彼らは生きているという確率も、そういう現実も、現実にマジで存在してるってーことにならないだろうか。
それはなんだか得した気分だぜ、世界は素晴らしいぜ、ちょっと泣けるぜ、僕が日夜勤しんでるどんな空想も幻想も、確認しなきゃくだらねー現実世界と同時に現実に存在してるんだぜ!
これ、すげーやる気がでる話だとは思いませんか?だからなんだとか思いませんか(ビクビク)?

じゃあ、そういうことでさしあたってこれから僕は響鬼を観るという未来を確実に選択すべく家に帰ろうと思います。「取り締まり」という選択に気をつけて。冷静に。

サマータイムブルーでした。