8月18日(RSRFes前日)

原生凛(林)を車で2時間。僕は白石区に降り立ちました。RSRFesは石狩で開催されますが、今日の目的地はここ、白石区です。なぜならば、共にRSRFesに参戦する戦友(とも)とここ、白石サイクリングロードで落ち合うためです。(ちなみにこの時通り過ぎたであろうカレー屋が実は一十三十一の実家だという事実は後日SSTVを観るまで誰も知らない)
戦友、彼は生粋のアイドルヲタであるが、同時にRockを愛している。そしてRockを愛する者すべての頭上には等しく太陽が昇る、そうだろう?

彼と前日に落ち合ったのは他でもない、過去のRSRFesすべてにおいてそうであるように、RSRFesを最大限楽しむため、出演アーティストの作品を徹底的に予習するためである!
かくしてサイクリングロード最寄のサンクスの前にて再会した僕らは、RSRFesに参加できる喜びと感動に打ち震える暇もなく、すぐさま出演アーティストの予習に取り掛かったというよりは、星の数ほどのアイドル達の動画、静止画、音楽、秘密を片っ端から貪り食ったのである!!アイドル道4th seasonやらグラビアの美少女やら美少女箱やらケータイ刑事やら恋する日曜日やらボンボンブランコのライブDVDとか星占いの歌とか星井七瀬杉浦加奈制コレだら平田薫の出てる週のマジレンジャーだら画像掲示板っちゃセブンティーンっちゃピチレモンっちゃビタミンドロップ(Perfume)から果てはエヴァンゲリオンアニメ夜話まで、もう、彼の家にぎっしりと溜め込まれていた「アイドル一年分」。僕たちは夢中で租借し、飲み込んだ!!ガチャガチャポンして飲み込んだ。

それはとても、とても濃密な時間だった。水道の水は蜂蜜となり、部屋の壁は低反発ウレタンと化した。僕の周囲のオゾン層のような空気、そこを流れるアイドルソング。目で聞き、耳で見る。頭脳はフル回転し空回りし、心臓は自由自在にビートを刻む。そこでは一瞬は永遠となり永遠は一瞬となった。そしていつしかアイドルは僕自身となり僕はアイドルとなるわけないけど。
実際の時間や予定、食欲や睡眠欲などを完っ全に無視し、あたかも「24」の様相を呈してきたその「祭」は果てしなく続いた。そこにあるのはちっぽけな僕らとこの世界を構成しているすべてである「アイドル」だけ。世界はシンプルだった。そこにはすべてがあった。僕たちは…僕たちは!!
後に、僕たちは、「あの日こそが間違いなくRSRFes第一日目に違いなかった」と語るのであるが、そう!

結果的に僕たちは、ひっとつも予習しないばかりか、眠るタイミングをパーフェクトなまでに逃し、一般的な言葉で噛み砕いて言うならば大切なRSRFesの朝に「寝坊」したのである。
こうしてRSRFes2005は最悪のスタートを切った。

「しかたないよ、森絵梨佳があまりにも可愛過ぎたんだ」